ヴァペンシエロ（2012年生、母テイクザスカイ）

ヴァペンシエロ（2012年4月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「『行け、我が想い（伊）』。歌劇の一節より、母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時27歳）と交配したテイクザスカイが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大狩部牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方3戦3勝。主な勝ち鞍は2015年の3歳。

経歴

デビュー前

高橋文雅厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

1月24日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

3月1日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

3月7日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

5月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

8月16日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず15着に終わった。

9月20日、中4週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた6戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリオロに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月11日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C2-30（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のネブカドネザルに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月31日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C2 17（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のヤタガラスに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2016年）

7月16日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた9戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。