タイセイカレント（2022年生、母アイリッシュシー）

タイセイカレント（2022年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+海流」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモーリス（当時11歳）と交配したアイリッシュシーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年のサウジアラビアロイヤルカップ(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「ノーザンファームミックスセールサラブレッド当歳」に上場され、田中成奉によって7,700万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

9月7日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のベイリークロアに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月5日、中3週で迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したアルテヴェローチェを差し切れず、1馬身差の2着となった。

12月15日、中9週で迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に敗れた。

3歳（2025年）

1月13日、中3週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

2月19日、中4週で迎えた5戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn3の雲取賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

3月22日、中3週で迎えた6戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

6月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、吉村誠之助騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの舞子特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月9日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの中京スポニチ賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

10月5日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスのtvk賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。17頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

10月25日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの精進湖特別（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたウイントワイライト決め手に屈してアタマ差の2着となった。

11月9日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のポッドロワールを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。