マルブツグランプリ（1992年生、母アグレッション）

マルブツグランプリ（1992年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時9歳）と交配したアグレッションが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1996年の洲本特別(900万下)。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

9月17日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は440kg。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

3歳（1995年）

2月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したビコーマジックを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

3月19日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエーケーアロングに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月16日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったヤグラグラビトンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月16日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/重）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったテキサスシーザーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

10月14日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったリンデンジョージに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月4日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のケイエスピアノに3馬身の差をつけて1番人気に応えた。

12月9日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北摂特別（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で野元昭嘉騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた12戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’95ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

4歳（1996年）

1月13日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の立春賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の洲本特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のケイモナミを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

10月5日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

11月2日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1600m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月9日、連闘で迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

11月30日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上900万下の’96ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

5歳（1997年）

1月19日、中6週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（8戦2勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

9月13日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた22戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

10月5日、中2週で迎えた23戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。