イブキテヂカラオー（1991年生、母シャダイダンサー）

イブキテヂカラオー（1991年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時16歳）と交配したシャダイダンサーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地9戦3勝2着2回。1994年のすみれステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浜田光正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

11月14日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/重）に出走。馬体重は426kg。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた3戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

3歳（1994年）

1月9日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マチカネシンフォニに交わされて2馬身差の2着となった。

1月23日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで踏ん張ったが、マンポイントに半馬身交わされて2着となった。

2月14日、中2週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のユウキセルリアンに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月26日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下の雪割草特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のナリタシルバーに2馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

3月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のインディードスルーを3/4馬身振り切って3勝目を手に入れた。