ビットアリエス（2011年生、母レッドバラード）

ビットアリエス（2011年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋おひつじ座（ラテン語）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のヨハネスブルグ（当時12歳）と交配したレッドバラードが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地28戦1勝2着1回、地方14戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、エクセルマネジメントから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、礒川正明によって315万円で落札された。

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

8月25日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。馬体重は452kg。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

9月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

11月2日、中6週で迎えた3戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の闘争本能でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

3歳（2014年）

2月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

5月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

6月8日、中4週で迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

8月2日、中7週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のピサノナイトレイに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月24日、中2週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

11月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 小雨/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

12月7日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

4歳（2015年）

2月8日、中8週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

4月11日、中6週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

5月3日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

7月18日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

10月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg戻して迎えた18戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、白菊特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた19戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/重）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

12月12日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、抜け出したシゲルハダカマツリを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

5歳（2016年）

1月5日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、3着に入った。

1月17日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

2月27日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

3月27日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた24戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず12着に敗れた。

4月17日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた25戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

6月8日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた26戦目は、名古屋チャレンジカップネプチューン賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったランディングバースに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月23日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた27戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

7月30日、連闘で迎えた28戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

12月14日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、円山川特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

6歳（2017年）

1月28日、中5週で迎えた31戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

4月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた32戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、ノースポール特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のダイチをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

5月31日、中4週で迎えた33戦目は、行田市観光協会会長賞（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた34戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、つゆくさ賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

7月19日、中4週で迎えた35戦目は、ハンデ戦の盛夏特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のハーモニーブルランに1馬身半の差をつけて3勝目を収める

8月18日、中3週で迎えた36戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、芙蓉特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のライムチェイサーに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月21日、中4週で迎えた37戦目は、マルチサンド特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて、最後は2着のサンタレジーナに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

11月21日、中8週で迎えた38戦目は、マルチフェア特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデ戦のしらこばと賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のラガッソをクビ差振り切って6勝目を奪取した。

7歳（2018年）

2月13日、中7週で迎えた40戦目は、ハンデ戦の如月特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

3月22日、中4週で迎えた41戦目は、牝馬限定戦の’18 ティアラカップ（浦和ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

4月27日、中4週で迎えた42戦目は、山吹特別（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリームエルダーに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。