ニチドウアイソン（1989年生、母ニチドウアイリス）

ニチドウアイソン（1989年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロイヤルグルーム（当時9歳）と交配したニチドウアイリスが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は大平牧場。戦績は、中央平地8戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1994年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

坂田正行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

8月15日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。馬体重は486kg。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

8月29日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったボスオブザキッズに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

9月13日、中1週で迎えた3戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエリモキュートを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

4歳（1993年）

10月31日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた5戦目は、川合達彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

5歳（1994年）

1月30日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川合達彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったメイショウオイカゼにねじ伏せられて7馬身差の2着となった。

2月19日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川合達彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のアイノウーマンを3/4馬身振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

3月12日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で川合達彦騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。