ファーヴェント（2021年生、母トータルヒート）

ファーヴェント（2021年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「熱烈な、燃え盛る。熱い走りに期待して。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時20歳）と交配したトータルヒートが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2023年の東京スポーツ杯2歳ステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

8月5日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー新潟（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は504kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゲンヨウサイに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

3歳（2024年）

2月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

3月23日、中6週で迎えた4戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

5月4日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

11月30日、約7か月の休み明けで迎えた6戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサダムオプシスにクビ差届かず2着に甘んじた。

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

12月28日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、3歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は508kg。17頭立ての13番ゲートからスタート。競走除外となった。

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

4歳（2025年）

2月10日、中9週で迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したコルレオニスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3月16日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は西塚洸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグローブアマランスに1馬身1/4の差をつけてファンの期待に応えた。

4月5日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西塚洸二騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のチェルノボーグを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

5月18日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの弥彦ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西塚洸二騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

6月15日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの花のみちステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では賦性の闘争心でゴールまで頑張り、4着に入った。

8月24日、中9週で迎えた12戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハワイアンティアレをハナ差振り切って4勝目を奪取した。

10月18日、中7週で迎えた13戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。