ダイワエルシエーロ（2001年生、母ロンドンブリッジ）

ダイワエルシエーロ（2001年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋天、神、女神の意（西）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したロンドンブリッジが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地12戦5勝2着1回、地方1戦0勝。2004年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)に勝利した他、2004年の京阪杯(G3)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

12月28日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイネソーサリスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2004年）

1月18日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたスイープトウショウ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月21日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のクリスタルヴィオレに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月11日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

5月23日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のスイープトウショウを3/4馬身振り切って樫の女王の座を獲得した。

9月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に敗れた。

11月27日、中9週で迎えた7戦目は、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のカンパニーに1馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

12月19日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で福永祐一騎手（7戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2005年）

1月5日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で福永祐一騎手（8戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた10戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は10戦連続で福永祐一騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月3日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で福永祐一騎手（10戦4勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

6月5日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

7月10日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネサマンサに1馬身3/4の差をつけて4つ目の重賞タイトルを掴み取った。