タヤスルージュ（2003年生、母チャイナオーヒメ）

タヤスルージュ（2003年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部。牝馬らしいかわいい名前であることから」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロコルージュ（当時8歳）と交配したチャイナオーヒメが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）広富牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の月魚特別(一般C2一)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山口正幸から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって472.5万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、横瀬俊三によって703.5万円で落札された。

星野忍厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

1月23日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

3月12日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

9月2日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

10月7日、中4週で迎えた6戦目は、L.イネス騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

12月7日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の落葉松特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

4歳（2007年）

1月9日、中4週で迎えた8戦目は、一般C2一アイ（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた9戦目は、一般C2一アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

9月27日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた10戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、一般C2三アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では賦性の勝負根性でゴールまで頑張り、5着を確保した。

10月25日、中3週で迎えた11戦目は、一般C2三アイ（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笠野雄大騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた12戦目は、一般C2二アイ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で笠野雄大騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサムライダマシイに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月6日、中2週で迎えた13戦目は、月魚特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で笠野雄大騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るジュノベーゼを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて優勝

5歳（2008年）

1月7日、中4週で迎えた14戦目は、一般C2二アイ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で笠野雄大騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた15戦目は、楽天競馬賞（船橋ダート1600m 雪/不良）に出走。鞍上は6戦連続で笠野雄大騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったターニングスワローに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。