ヤマニンスフィアー（2000年生、母ヤマニンドルチェ）

ヤマニンスフィアー（2000年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋球体」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時10歳）と交配したヤマニンドルチェが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は廣田光夫。戦績は、中央平地19戦3勝2着3回。2003年のアネモネステークス(オープン牝)で2着に入った他、2003年のスイートピーステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

3月2日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカフェベラージオを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月15日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したセンターアンジェロを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月13日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦1勝）。17頭立ての12番人気で18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

5月4日、中2週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で二本柳壮騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で二本柳壮騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で二本柳壮騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、勝ったケイアイカミングにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月15日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で二本柳壮騎手（6戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では豪脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のニューウインドに2馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

8月2日、中6週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヘヴンリーロマンスを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

9月13日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月19日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（8戦2勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

11月9日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

4歳（2004年）

4月25日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の府中市市制施行50周年記念（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は二本柳壮騎手（10戦2勝）。6頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、逃げるヨシサイバーダインを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月4日、中3週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた17戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月21日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

9月4日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた19戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。