ボーディングパス（1999年生、母フジノリニアー）

ボーディングパス（1999年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時14歳）と交配したフジノリニアーが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）登別上水牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着4回、地方5戦1勝2着1回。2002年の若潮盃(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

千葉四美厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2001年）

10月27日、デビュー戦は村上忍騎手を鞍上に据えて、2歳（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は463kg。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のアスワンセンプーに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月25日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦の黄菊賞（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳B1（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったトチノホマレから3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2002年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下の朱竹賞（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では超凡な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

2月17日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったローエングリンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4月7日、中6週で迎えた6戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた7戦目は、3歳ハンデ地方重賞のクラウンカップ（川崎ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月27日、中4週で迎えた9戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の若潮盃（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

7月20日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したアンダーマイサムに3/4馬身届かず2着となった。

8月4日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったイクスカーションにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

8月25日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のライブインザムーンをアタマ差振り切って2勝目を手中に収めた。

11月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の筑波山特別（中山ダート1800m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヘイアンエルドラドにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月21日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の霞ケ浦特別（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

4歳（2003年）

1月26日、中4週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトヨサンランボーに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4月27日、中1週で迎えた18戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

8月23日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

11月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

5歳（2004年）

1月18日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のエンドアピールに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月14日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の洲本特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のワンダーヴィボを3/4馬身振り切って5勝目を掴み取った。

8月21日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。