スパーブジュエル（1998年生、母ブリリアントカット）

スパーブジュエル（1998年6月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したブリリアントカットが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦2勝2着5回。2001年のプリンシパルステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

7月16日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月17日、中3週で迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

10月22日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のツキノペルロを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月11日、中2週で迎えた6戦目は、2歳G2の京王杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下のベゴニア賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

3歳（2001年）

3月11日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下の山桜賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、カシマサキモリに交わされて1馬身半差の2着となった。

4月14日、中2週で迎えた11戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた12戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい8着に終わった。

5月4日、連闘で迎えた13戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、3着を確保した。

5月26日、中2週で迎えた14戦目は、3歳500万下のかきつばた賞（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（9戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた15戦目は、3歳500万下（東京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（10戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

7月7日、中3週で迎えた16戦目は、3歳500万下のアマリリス賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（11戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ロードフォレスターにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5歳（2003年）

4月12日、約21か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ナイトフライヤーに交わされて3馬身差の2着となった。

4月27日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（12戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のホットホイールをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月11日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（13戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた20戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（14戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた22戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の広瀬川特別（福島芝2000m 小雨/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、グラスステージに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

7月12日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、マーベラスダンスに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。