オンワードスワン（2002年生、母オンワードシェーン）

オンワードスワン（2002年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋白鳥」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のティッカネン（当時11歳）と交配したオンワードシェーンが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は高橋忍。戦績は、中央平地22戦2勝。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

9歳のとき、オンワード牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、石田国昭によって42万円で落札された。

前田禎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

12月12日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

3歳（2005年）

1月10日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

2月6日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3月5日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鬼脚を炸裂させて、最後は2着のツルミベレイザに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3月19日、中1週で迎えた5戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下のひめさゆり賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

12月4日、約8か月の休み明けで迎えた7戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

4歳（2006年）

1月7日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

6月24日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた10戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた11戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

5歳（2007年）

1月8日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

1月28日、中2週で迎えた13戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のタケデンタンゴに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

2月10日、中1週で迎えた14戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は上野翔騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた16戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた17戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

9月30日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は中村将之騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

10月8日、連闘で迎えた19戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた20戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた22戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。