ビダンシ（2013年生、母シャークサッカー）

ビダンシ（2013年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「美男子」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時18歳）と交配したシャークサッカーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は田中春美。戦績は、中央平地4戦0勝、地方27戦5勝2着5回。主な勝ち鞍は2017年の一般B1三。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田中春美から「八戸市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2016年）

2月27日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

7月2日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳戦のナイスブーツ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

11月16日、中9週で迎えた6戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳C14（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったココアスエイトに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

11月28日、中1週で迎えた7戦目は、一般C19（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた8戦目は、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサスナーシルニーを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

12月20日、連闘で迎えた9戦目は、エノキグサ特別（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4歳（2017年）

1月1日、中1週で迎えた10戦目は、北区に集いし若人記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた11戦目は、一般C24（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったフォーシームに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月14日、中1週で迎えた12戦目は、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岡部誠騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた13戦目は、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部誠騎手（7戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

3月23日、中2週で迎えた14戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアヤミズキを豪快な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月16日、中2週で迎えた15戦目は、一般B2三（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた16戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、一般B2五（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

5月14日、中1週で迎えた17戦目は、一般B2三（金沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったドナソレイユに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月28日、中1週で迎えた18戦目は、一般B2三（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田知弘久騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のアンフォルタスに2馬身の差をつけて3勝目を手にした。

6月6日、連闘で迎えた19戦目は、一般B1三（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田知弘久騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のシーユーアゲンに2馬身半の差をつけて制した。

6月18日、中1週で迎えた20戦目は、峨山禅師生誕祭特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田知弘久騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた21戦目は、石動山開山祭特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で田知弘久騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた22戦目は、ふるさと山中夏まつり特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた23戦目は、嬉勝則騎手を鞍上に迎えて、一般C2-7（高知ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた24戦目は、三村展久騎手を鞍上に迎えて、一般C2-8（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブロードソードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

9月30日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた25戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は嬉勝則騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったウインバレリーナに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月14日、中1週で迎えた26戦目は、チャーテの酢の物特別（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で嬉勝則騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた27戦目は、一般C2-4（高知ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で嬉勝則騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったトウカイマインドに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

11月11日、中1週で迎えた28戦目は、雪待ち月特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で嬉勝則騎手（4戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

11月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、福山競馬記念特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で嬉勝則騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

12月17日、中2週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた30戦目は、美和記念特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で嬉勝則騎手（6戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2018年）

1月14日、中3週で迎えた31戦目は、一般C2-3（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で嬉勝則騎手（7戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。