デンコウマーチン（2005年生、母タイアカデミー）

デンコウマーチン（2005年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギターのメーカーより」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時10歳）と交配したタイアカデミーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方23戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上C2 18。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

3月15日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず12着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた2戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた4戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

6月1日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

6月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

8月2日、中3週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた9戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（4戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

11月11日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、一般D3-2（門別ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るヴィーノを次元の違う末脚で半馬身差し切って待望の初勝利を挙げた。

11月19日、連闘で迎えた12戦目は、一般D2-1（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

4歳（2009年）

4月30日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、一般D3-1（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた14戦目は、一般D3-1（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた15戦目は、一般D3-1（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐冬樹騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったギャングスターに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月18日、中1週で迎えた16戦目は、一般D2-2（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で五十嵐冬樹騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったブラックシップに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月24日、連闘で迎えた17戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、一般D2-2（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

7月29日、中4週で迎えた18戦目は、一般D2-2（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

8月12日、中1週で迎えた19戦目は、一般D2-2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた20戦目は、一般D2-2（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた21戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、天馬街道賞（門別ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた22戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、スーパースクランブル賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた23戦目は、一般D2-2（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカグヤに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月21日、中1週で迎えた24戦目は、一般D2-1（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた25戦目は、一般D2-1（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

11月11日、連闘で迎えた26戦目は、一般D2-1（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（8戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

11月19日、連闘で迎えた27戦目は、小林靖幸騎手を鞍上に迎えて、サッポロドラフトワン賞（門別ダート1000m 曇/重）に出走。8頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

5歳（2010年）

1月2日、中5週で迎えた28戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2 26（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

1月9日、連闘で迎えた29戦目は、4歳以上C2 33（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長田進仁騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイネルエルドールに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

1月17日、連闘で迎えた30戦目は、4歳以上C2-20（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で長田進仁騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

1月24日、連闘で迎えた31戦目は、4歳以上C2 32（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で長田進仁騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上C2 18（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で長田進仁騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエプソムメアラスに2馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

3月14日、中4週で迎えた33戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2 13（佐賀ダート1300m 曇/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。