イースタンクイン（2004年生、母カミキコマチ）

イースタンクイン（2004年4月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「東の女王」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時11歳）と交配したカミキコマチが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）坂本牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2007年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、坂本牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、レックスによって210万円で落札された。

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

10月7日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

3歳（2007年）

5月26日、約7か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

6月24日、中3週で迎えた4戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

11月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタヤスリードに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2008年）

1月23日、中8週で迎えた8戦目は、4歳（浦和ダート1400m 雪/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木啓之騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のラサルハグエに5馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。