オレンジピール（1994年生、母バッフドオレンジ）

オレンジピール（1994年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時8歳）と交配したバッフドオレンジが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回、地方1戦0勝。1997年のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別(牝G2)に勝利した他、1997年の秋華賞(牝G1)で4着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,400万円（85万×40口）で一口馬主が募集された。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

12月1日、デビュー戦はC.ナカタニ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月7日、連闘で迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビッグモンローに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1997年）

1月7日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプロモーションを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3月1日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のスカーレットメールをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

4月6日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のダイイチシガーをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを獲得した。

5月25日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

9月28日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（7戦3勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

11月9日、中2週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（8戦3勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

4歳（1998年）

2月4日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 曇/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（9戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

3月21日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた16戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、美浦トレーニングセンター開設20周年記念エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、逃げるサイレントハンターを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

5月2日、中1週で迎えた18戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた19戦目は、エメラルドステークス（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（10戦3勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた20戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 小雨/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

7月26日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた23戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた24戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

9月6日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの道新杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。