クリノマンジェリカ（2016年生、母ヴェアリアスローズ）

クリノマンジェリカ（2016年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名+花の一種」。毛色は青鹿毛。種牡馬のパドトロワ（当時9歳）と交配したヴェアリアスローズが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上牧場。戦績は、中央平地3戦0勝。主な勝ち鞍は2019年の3歳C1一。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村上牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、栗本博晴によって388.8万円で落札された。

大根田裕之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

8月26日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は462kg。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

11月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた3戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

3歳（2019年）

3月20日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳戦の盛春賞（笠松ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

4月21日、連闘で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた7戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳C1一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコルツァに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳B C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた9戦目は、3歳C2（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のゲンパチファインドに5馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

7月26日、中1週で迎えた10戦目は、マリーゴールド賞（園田ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のダイシンクワトロを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

8月22日、中3週で迎えた11戦目は、3歳戦のクリスタル賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦3勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた12戦目は、小牧太カップ（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のトウケイピンを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

10月17日、中4週で馬体重を前走から21kg減らして迎えた13戦目は、円山川特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で田中学騎手（6戦4勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

2019年10月24日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

11月9日、中2週で迎えた14戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

4歳（2020年）

3月31日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた17戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた19戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

8月30日、中9週で迎えた20戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1000m 小雨/不良）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は秋山稔樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

9月20日、連闘で迎えた22戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

5歳（2021年）

3月13日、約6か月の休養明けで迎えた23戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

3月21日、連闘で迎えた24戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 小雨/不良）に出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

2021年4月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。