アグネスミネルバ（1994年生、母ベリアーニ）

アグネスミネルバ（1994年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時11歳）と交配したベリアーニが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦4勝2着2回。1997年のアネモネステークス(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

1月12日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったグレースアドマイヤにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

2月2日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、スギノグッドラックに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

2月23日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシオマジョリックに8馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月15日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月21日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（6戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のパールクインを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

12月6日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の北摂特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で河内洋騎手（7戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るファンドリアリオンを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を奪取した。

4歳（1998年）

1月10日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で河内洋騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

2月21日、中5週で迎えた10戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

9月27日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（9戦3勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（10戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアサカフジを3/4馬身振り切って優勝

11月7日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（11戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

11月21日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

12月20日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

5歳（1999年）

2月28日、中9週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

4月24日、中7週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚勢が鈍り17着に終わった。

5月30日、中4週で迎えた18戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず12着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた20戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の文月ステークス（阪神芝1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

8月8日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が鈍り17着に終わった。