ビートザディーラー（2003年生、母Golden Doubloon）

ビートザディーラー（2003年2月19日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「ディーラーをやっつけろ。古典的ブラックジャック戦略書名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のBlack Minnaloushe（当時5歳）と交配したGolden Doubloonが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦1勝、中央障害1戦0勝、地方9戦1勝。主な勝ち鞍は2006年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額1,942万円（9.71万×200口）で一口馬主が募集された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月16日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

11月12日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

12月4日、中2週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

3歳（2006年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた5戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のアグネスホンジンに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月4日、中4週で迎えた7戦目は、B.プレブル騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

9月9日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

11月19日、中9週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 小雨/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

12月24日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4歳（2007年）

2月17日、中7週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月31日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

5月5日、中4週で迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の高田城特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

7月2日、中7週で迎えた14戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ジュライスター賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

8月26日、中7週で迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

10月20日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

11月11日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5歳（2008年）

1月13日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

5月10日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上500万下の高田城特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

8月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。14着に終わった。

10月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚が残っておらず18着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた23戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

6歳（2009年）

1月27日、中9週で迎えた24戦目は、一般C2二三（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた25戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C2五六（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた26戦目は、幸手桜まつり賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた27戦目は、一般C2三四（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のタイセイユニオンをアタマ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

5月19日、中4週で迎えた28戦目は、扇島特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

6月15日、中3週で迎えた29戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、川崎ドリームビジョン賞（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

7月13日、中3週で迎えた30戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた31戦目は、サザンクロス特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。