エールミネルヴァ（2020年生、母ソルダテッサ）

エールミネルヴァ（2020年2月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「翼(仏)+ローマ神話の戦いの女神。ローマの守護神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアメリカンペイトリオット（当時7歳）と交配したソルダテッサが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、追分ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、佐伯由加理によって1,210万円で落札された。

橋口慎介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

8月28日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

9月19日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したラスハンメルを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

12月24日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

3歳（2023年）

1月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のディオファントスに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月12日、中3週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月8日、中7週で迎えた6戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのひめさゆり賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

6月11日、中8週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

7月30日、中6週で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着を確保した。

8月20日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

11月18日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松若風馬騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

4歳（2024年）

2月4日、中7週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（6戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るバイロイトを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って2勝目を奪取した。

4月20日、中7週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。