ハンナフレグランス（2003年生、母Eliza Donner）

ハンナフレグランス（2003年3月30日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名＋香り」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のFavorite Trick（当時8歳）と交配したEliza Donnerが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦2勝、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2006年の3歳500万下。

経歴

デビュー前

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

9月18日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンディーサウンドを上がり4位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月8日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

3歳（2006年）

2月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

2月11日、連闘で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

3月26日、中5週で迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のチェルケッティに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

6月3日、中6週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

9月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

12月2日、中9週で迎えた12戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた13戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の仲冬特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

4歳（2007年）

1月6日、中2週で迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

2月10日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

10月20日、約8か月半の休み明けで迎えた16戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

5歳（2008年）

1月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。13着に終わった。

6月22日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。