キクノヴェール（2019年生、母キクノハヤブサ）

Kikuno Vers

2019.04.16

キクノヴェール（2019年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+向かう(仏)。勝利に向かう。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時12歳）と交配したキクノハヤブサが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は高村牧場。主な勝ち鞍は2023年の4歳以上C3二。

経歴

デビュー前

北出成人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

1月8日、デビュー戦は亀田温心騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

3月13日、中8週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた3戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月9日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6月15日、中9週で迎えた5戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の揖斐川特別（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

8月21日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は亀田温心騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

9月29日、中5週で迎えた7戦目は、井上幹太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

4歳（2023年）

1月19日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上C3二（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上幹太騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のガルフォートに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

2月2日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上C2三（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上幹太騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴァガルーナに4馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

2月16日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C2一（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で井上幹太騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上C3一（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で井上幹太騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のナットビーワンに1馬身3/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月19日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上C2三（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で井上幹太騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハナバンダに3馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月9日、中2週で迎えた13戦目は、近畿畜産特別（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で井上幹太騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

12月13日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で井上幹太騎手（7戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のホウオウベリテを3/4馬身振り切って断トツ人気に応えた。

5歳（2024年）

1月2日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で井上幹太騎手（8戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上C2二（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で井上幹太騎手（9戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

10月3日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上C3二（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で井上幹太騎手（10戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上C3（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で井上幹太騎手（11戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた19戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、蓬川スプリント（園田ダート1230m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月5日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマートキャノンに7馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月26日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

6歳（2025年）

1月23日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上C2二（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上C2二（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るラーを半馬身差し切って7勝目を手に入れた。

6月4日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、一般B3（名古屋ダート920m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

デビュー前

井上哲厩舎（愛知）へ入厩。

7月10日、デビュー戦は筒井勇介騎手を鞍上に据えて、一般B9（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は461kg。9頭立ての1番ゲートからスタート。競走除外となった。

8月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、加藤誓二騎手を鞍上に迎えて、蝉しぐれ賞（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。