スカーレットリボン（1985年生、母スカーレツトインク）

スカーレットリボン（1985年6月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時14歳）と交配したスカーレツトインクが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦3勝2着3回。1988年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)に勝利した他、1988年のヒヤシンス賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

7月19日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（新潟芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のラブリーエプソムに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月19日、中8週で迎えた2戦目は、2歳オープンのカンナ賞（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ツジノショウグンに半馬身交わされて2着に敗れた。

3歳（1988年）

1月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定4歳400万下の紅梅賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハルジオンに4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

2月6日、中2週で迎えた4戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンス賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、カシママイテーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月20日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は竹原啓二騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナに立ち、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のアラホウトクに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

10月30日、約7か月の休み明けで迎えた7戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（5戦3勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

12月18日、中6週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4歳（1989年）

8月13日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

9月3日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

9月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1400万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したディアドータにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月17日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5歳（1990年）

2月4日、中6週で迎えた15戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（7戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた17戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

4月22日、中4週で迎えた18戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（8戦0勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた19戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（9戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。