クレッシェンド（2006年生、母ピアソニック）

クレッシェンド（2006年3月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「成長していく（伊）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキッケンクリス（当時6歳）と交配したピアソニックが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）上山牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方15戦0勝。

経歴

デビュー前

1歳のとき、上山牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、上山牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、松下智によって304.5万円で落札された。

天間昭一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月27日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず15着に終わった。

8月31日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

9月21日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

12月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

3歳（2009年）

1月4日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

2月22日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（6戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず14着に敗れた。

4月19日、中4週で迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

5月17日、中3週で迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

10月30日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三十四（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた12戦目は、一般C2十一十二（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では生来の闘争心でどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2十一（船橋ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

4歳（2010年）

1月4日、中2週で迎えた14戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、一般C2十二13十四（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

1月15日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2十十一（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた16戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、一般C2十四15十六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2十五十六（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

2月19日、連闘で迎えた18戦目は、一般C2十二十三（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた19戦目は、一般C2十十一（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

3月25日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2十四十五（浦和ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（6戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に敗れた。

4月2日、連闘で迎えた21戦目は、一般C2九十十一（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（7戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた22戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（船橋ダート1500m 小雨/不良）に出走。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の一般C2（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で沢田龍哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月6日、連闘で迎えた24戦目は、一般C2八九（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で沢田龍哉騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

5月27日、中2週で迎えた25戦目は、一般C2十一十二（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で沢田龍哉騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。