ゲルチュタール（2022年生、母キラービューティ）

ゲルチュタール（2022年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ドイツ、ザクセン州にある、レンガでできた世界最大の鉄道橋」。毛色は鹿毛。種牡馬のBricks and Mortar（当時8歳）と交配したキラービューティが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年の菊花賞(G1)で4着に入った他、2025年の青葉賞(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

9月8日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキタサンハナビラに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したヴィンセンシオにハナ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2025年）

1月19日、中6週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

3月15日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイユニバースを3/4馬身振り切って2勝目を手に入れた。

4月26日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

6月14日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの三田特別（阪神芝2400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のファミリータイムに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（3戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のウインオーディンをクビ差振り切って断然の支持に応えた。

10月26日、中7週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（4戦4勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。