ベルモントパティ（2000年生、母ペラドンナ）

ベルモントパティ（2000年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋女の子の名前」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時15歳）と交配したペラドンナが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ベルモントファーム。戦績は、中央平地22戦5勝2着2回、地方8戦0勝。2004年の武蔵野ステークス(G3)で3着に入った他、2005年のトゥインクルレディー賞(牝ハンデ地方重賞)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

15歳のとき、白井牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

柴崎勇厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

1月19日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は430kg。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

2月15日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したローズベアダウンを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月6日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のコスモルーベライトをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

4月27日、中2週で迎えた4戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5月25日、中3週で迎えた5戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るレディレイナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月2日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（4戦2勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた9戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 雨/不良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた10戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

4歳（2004年）

1月24日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアスリートシチーを3/4馬身振り切って3勝目を獲得した。

2月22日、中3週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

6月6日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7月11日、中4週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のナイキデラックスに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月7日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の塩沢特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったオルレアンに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

9月5日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の両津湾特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の霞ヶ浦特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のピッチサイドトークを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

10月30日、中4週で迎えた18戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（6戦3勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月28日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

5歳（2005年）

2月26日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（8戦3勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

3月12日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず最後はチアズメッセージと並んで14着同着となった。

4月24日、中5週で迎えた22戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

7月6日、中9週で迎えた23戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月14日、中9週で迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた25戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の東京盃（大井ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

12月15日、中9週で迎えた26戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

6歳（2006年）

1月18日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

2月22日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（3戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

4月5日、中5週で迎えた29戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（4戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

9月14日、約5か月半の休養明けで迎えた30戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き11着に終わった。