ダイナボウモント（1984年生、母ボウモント）

ダイナボウモント（1984年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時13歳）と交配したボウモントが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1987年の矢作川特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

8月31日、デビュー戦は秋山忠一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

9月6日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山忠一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったダイナチャイルドに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3歳（1987年）

1月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で秋山忠一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた4戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったトウショウブレイズに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月21日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柿元嘉和騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンエツマルに約12馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

3月21日、中3週で迎えた6戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き3着に敗れた。

4月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山忠一騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

5月9日、中4週で迎えた8戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（京都ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスナークヘレナーに2馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月1日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で塩村克己騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のベストリーズンに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月27日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で塩村克己騎手（5戦2勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

4歳（1988年）

8月14日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた14戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の潮騒特別（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は塩村克己騎手（6戦2勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

10月16日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は内山正博騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。