ペイシェンス（2015年生、母ウィズペイシェンス）

ペイシェンス（2015年5月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のバゴ（当時14歳）と交配したウィズペイシェンスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）赤石牧場。主な勝ち鞍は2018年の震災復興子ども達に夢と笑顔を(一般C1三)。

経歴

デビュー前

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月12日、デビュー戦は井上敏樹騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1500m 雨/重）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上敏樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着を確保した。

9月24日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上敏樹騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

3歳（2018年）

1月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた6戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

2月24日、連闘で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

4月8日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は井上敏樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月26日、中6週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上敏樹騎手（4戦0勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

7月8日、中5週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は嶋田純次騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

7月22日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

8月4日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田純次騎手（4戦0勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

10月8日、中8週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた13戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、震災復興子ども達に夢と笑顔を（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のヒラボクビクトリーをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

10月28日、中2週で迎えた14戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、一般B2（盛岡芝1700m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

11月26日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、一般B2六（水沢ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は関本淳騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月17日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、コウテイダリア賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4歳（2019年）

1月24日、中4週で迎えた17戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、一般B8（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

2月1日、連闘で迎えた18戦目は、一般B9（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデルマアワモリに6馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

2月11日、中0週で迎えた19戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、こいぬ座特別（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた20戦目は、寒肥賞（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

3月28日、中3週で迎えた21戦目は、一般B8（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るイスズブライトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。