キセキノエンジェル（2019年生、母ピサノレインボー）

キセキノエンジェル（2019年4月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「父名の一部+天使」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時16歳）と交配したピサノレインボーが14歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は飛野牧場。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、飛野牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,265万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、川島与市によって3,630万円で落札された。

石毛善彦厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月6日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は456kg。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に終わった。

7月18日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったカメハメハタイムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた5戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた6戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた7戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

3歳（2022年）

4月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた9戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

6月18日、中6週で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

7月2日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクロニクルノヴァに3/4馬身届かず2着となった。

7月16日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた13戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したブルーロワイヤルを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月20日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のステイトダイアデムをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

12月24日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラスのノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

4歳（2023年）

2月5日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は菅原明良騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

4月9日、中8週で迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

6月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの織姫賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1勝クラスの伊達特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（6戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

9月2日、中5週で迎えた21戦目は、小林美駒騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず10着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

10月14日、連闘で迎えた23戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に終わった。

5歳（2024年）

1月20日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦0勝）。17頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（8戦0勝）。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（9戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（10戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（11戦0勝）。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

8月18日、約4か月の休み明けで迎えた29戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

10月5日、中4週で迎えた31戦目は、3歳以上1勝クラスの聖籠特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり16着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上1勝クラスの柏崎特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で黛弘人騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた33戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。