ウェディングマーチ（1986年生、母イスズバージ）

ウェディングマーチ（1986年3月20日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタケシバオー（当時21歳）と交配したイスズバージが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地16戦2勝2着3回。1989年のクイーンカップ(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤竹男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

12月4日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したアンバテーストを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るガッツポーズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1989年）

1月16日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定4歳400万下の呉竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブロンズスターに1馬身3/4の差をつけて断然人気に応えた。

1月29日、中1週で迎えた4戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月18日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月30日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

12月2日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、サンデーホストにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（1990年）

1月5日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

6月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

6月30日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したミシガンシチーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

9月8日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

5歳（1991年）

6月2日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。