マルカアイリス（1990年生、母イカホゲレン）

マルカアイリス（1990年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時18歳）と交配したイカホゲレンが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地17戦3勝、地方2戦0勝。1992年の小倉3歳ステークス(G3)に勝利した他、1992年のききょうステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

7月19日、デビュー戦は加用正騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサガミヨーコーに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月22日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加用正騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月6日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で加用正騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシルクムーンライトに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

10月3日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加用正騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のセントミサイルを3/4馬身振り切って優勝

12月6日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で加用正騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

3歳（1993年）

7月18日、約7か月半の休養明けで迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1700m 曇/重）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた7戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

8月15日、連闘で迎えた8戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

8月29日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

9月12日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

10月3日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

10月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた13戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた14戦目は、中京競馬場開設40周年記念シリウスステー（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた15戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

12月19日、連闘で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（4戦0勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に敗れた。

4歳（1994年）

1月15日、中3週で迎えた17戦目は、G3の平安ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

5歳（1995年）

1月4日、約12か月の休養明けで迎えた18戦目は、鈴木真一騎手を鞍上に迎えて、新春グランプリ（名古屋ダート1800m 曇/不良）に出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた19戦目は、山内和明騎手を鞍上に迎えて、ガーネット特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。8着に終わった。