ミュージックマン（1984年生、母リセス）

ミュージックマン（1984年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のArts and Letters（当時18歳）と交配したリセスが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦6勝2着4回。1989年の大阪城ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月2日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず3着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。20頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したメジロストークに半馬身届かず2着となった。

3歳（1987年）

5月2日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

6月7日、中4週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったフリーシンカーにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

6月28日、中2週で迎えた7戦目は、竹原啓二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた8戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のダイナワードンに3馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月17日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の喜多方特別（福島芝1800m 曇/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は中舘英二騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイシンファイターに5馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

12月13日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上400万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（1988年）

1月10日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（6戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したオカノファルコンにクビ差届かず2着に甘んじた。

1月31日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の金蹄賞（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（7戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るハーバーアクティブを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月20日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（8戦1勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上1400万下のブラッドストーンステークス（東京芝3200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（9戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上1400万下の春風賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（10戦1勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したセントセイマーにクビ差届かず2着となった。

5月15日、中3週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。0着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上1400万下の是政特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（11戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

7月10日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌ダート2000m 雨/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフューレルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて1番人気に応えた。

8月14日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のBSN杯（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（12戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5歳（1989年）

1月21日、約5か月半の休養明けで迎えた22戦目は、5歳以上1400万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の白富士ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上1400万下の東風ステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上1400万下のブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（1戦1勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るベルクラウンを上がり1位の末脚でアタマ差だけ差し切って5勝目を奪取した。

4月9日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は竹原啓二騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のウェルネスを半馬身振り切って6勝目をゲットした。

4月30日、中2週で迎えた27戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた28戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は安田富男騎手（2戦2勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。