ユーワサンダー（1987年生、母オンワードアイ）

ユーワサンダー（1987年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時14歳）と交配したオンワードアイが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）駿河牧場。戦績は、中央平地21戦3勝2着2回。1990年の菖蒲ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

12月9日、デビュー戦は細川英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、3着を確保した。

3歳（1990年）

1月6日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で細川英二騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた4戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた5戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったクラシックウィナーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月24日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に敗れた。

3月10日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシャインバードに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月31日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るローマステーションを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて2勝目を収める

5月4日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦2勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったハントウイッシュに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

4歳（1991年）

2月23日、約10か月の休養明けで迎えた10戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

3月10日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

3月31日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の香取特別（中山芝1200m 外回り小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で柴田政人騎手（7戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた13戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハクヨウコマンドを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月18日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田政人騎手（8戦2勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた15戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、フリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

8月4日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（9戦2勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

8月17日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（10戦2勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

8月31日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（11戦2勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

12月1日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（12戦2勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

5歳（1992年）

1月18日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（13戦2勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

2月8日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（14戦2勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。