パッションローズ（2005年生、母マヤノクリオネ）

パッションローズ（2005年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「情熱のバラ」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時21歳）と交配したマヤノクリオネが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の驀進特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月1日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く粘り込んで、最後は2着のマイネルカルナバルに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月11日、中9週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた3戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の白菊賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、マイネレーツェルに半馬身交わされて2着となった。

3歳（2008年）

1月13日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の朱竹賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、かなりのハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

1月26日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

2月2日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアイリッシュカフェを半馬身振り切って2勝目を収める

2月23日、中2週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。

4月27日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に終わった。

6月8日、中5週で迎えた10戦目は、3歳1000万下のあじさいステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

8月17日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（3戦1勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

10月5日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って16着に敗れた。

10月26日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

12月21日、中7週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

4歳（2009年）

1月10日、中2週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

3月15日、中8週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

5月17日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のトキノムテキをアタマ差制して雨中の大激戦を制した。

6月28日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の白老特別（札幌芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

9月21日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のキヲウエタオトコに2馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

11月1日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

12月20日、中6週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦2勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい18着に敗れた。

5歳（2010年）

4月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた24戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

5月30日、中5週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた25戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

7月24日、中7週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦2勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

8月1日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 曇/良）に48kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

6歳（2011年）

2月13日、約6か月半の休養明けで迎えた28戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

2月19日、連闘で迎えた29戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に終わった。