ヴェロシュペード（1994年生、母アンドロジェニー）

ヴェロシュペード（1994年5月21日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラチヨノオー（当時9歳）と交配したアンドロジェニーが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）友田牧場。戦績は、中央平地12戦1勝。主な勝ち鞍は1997年の4歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

11月16日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた2戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

3歳（1997年）

1月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

1月18日、連闘で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

2月8日、連闘で迎えた7戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

3月1日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のスバラシイキョウに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月15日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた10戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい16着に終わった。

4月20日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

11月30日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。