アキノマーチ（1984年生、母ダイイチクンプウ）

アキノマーチ（1984年5月28日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のコシジカンセイ（当時6歳）と交配したダイイチクンプウが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は服部一夫。戦績は、中央平地15戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1987年のアラブ特別(アラ系4歳以上300万下)。

経歴

デビュー前

武田博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

7月20日、デビュー戦は菅谷正巳騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/重）に出走。馬体重は444kg。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた4戦目は、横山雄一騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた5戦目は、上籠勝仁騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったサンガツマーチに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

9月27日、中1週で迎えた6戦目は、栗田伸一騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた7戦目は、アラ系3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で栗田伸一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタイセイランボーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中1週で迎えた8戦目は、アラ系3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で栗田伸一騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタイムマーチを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

11月22日、中3週で迎えた9戦目は、アラ系3歳300万下のアラブ3歳特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で栗田伸一騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた10戦目は、アラ系3歳300万下（中京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で栗田伸一騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したハニーサンライズにハナ差届かず2着に惜敗した。

3歳（1987年）

1月5日、中3週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上300万下（京都ダート1200m 曇/重）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で栗田伸一騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

2月7日、中4週で迎えた12戦目は、桜井誠二騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下（小倉芝2000m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

2月14日、連闘で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上300万下（小倉ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で桜井誠二騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた14戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下（中京ダート1700m 曇/良）に54kgの斤量を背負って出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

3月14日、連闘で迎えた15戦目は、アラ系4歳以上300万下のアラブ特別（中京ダート1700m 曇/不良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマルブツリードオーに1馬身3/4の差をつけて2勝目を掴み取った。