レッドアドミラル（1999年生、母サクラノーザリー）

レッドアドミラル（1999年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアスワン（当時20歳）と交配したサクラノーザリーが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は荒木貴宏。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回。2002年のバイオレットステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、荒木克巳から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、門別弘一によって367.5万円で落札された。2歳のとき、セブンホースクラブから「北海道5月トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、ノーザンファームによって1,995万円で落札された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

8月12日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴッドチャリオットに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったグランドサンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月18日、中8週で迎えた4戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイネルプロスパーに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

3歳（2002年）

1月7日、中6週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた6戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月9日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

11月16日、連闘で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた9戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた10戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に敗れた。

4歳（2003年）

3月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の洲本特別（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

3月30日、連闘で迎えた13戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月19日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

5月11日、中2週で迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

5月18日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

8月23日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシルクデスペラードを半馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

5歳（2004年）

7月11日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた19戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の塩沢特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に終わった。