メルシーエイタイム（2002年生、母マチカネカルメン）

メルシーエイタイム（2002年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ゴールデンタイムなどの時間帯。」。2007年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のチーフベアハート（当時9歳）と交配したマチカネカルメンが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は田中裕之。戦績は、中央平地22戦1勝、中央障害22戦5勝2着7回。2007年の中山大障害(JG1)に勝利した他、2008年の中山グランドジャンプ(JG1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、田中裕之から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、田中裕之から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、永井商事によって840万円で落札された。

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

2月13日、デビュー戦は武英智騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタムロブライアンを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦1勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武英智騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

4月9日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武英智騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で武英智騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武英智騎手（5戦1勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下のかきつばた賞（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武英智騎手（6戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着を確保した。

6月18日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武英智騎手（7戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

8月13日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武英智騎手（8戦1勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

9月4日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で武英智騎手（9戦1勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下のグリーンチャンネルカップ（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で武英智騎手（10戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で武英智騎手（11戦1勝）。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた13戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったアドマイヤホープから2馬身差の2着となった。

11月27日、中2週で迎えた14戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のニシノサチヒメに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月10日、中1週で迎えた15戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた16戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に61kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で出津孝一騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったテイエムドラゴンから9馬身差の2着となった。

4歳（2006年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で出津孝一騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月15日、中4週で迎えた18戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で出津孝一騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月13日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ハンデJ・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外小雨/不良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で出津孝一騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月14日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた20戦目は、ハンデJ・G3の東京オータムジャンプ（東京障害芝3300m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で出津孝一騎手（7戦1勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた21戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のアグネスハットに5馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

12月23日、中6週で迎えた22戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルカラスカルから6馬身差の2着に敗北した。

5歳（2007年）

3月24日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のアグネスハットに半馬身の差をつけて4勝目を収める

4月14日、中2週で迎えた24戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で小坂忠士騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月9日、中7週で迎えた25戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロベイシンガーに7馬身の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

11月17日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月22日、中4週で迎えた27戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。最後は、2着のキングジョイに1馬身半の差をつけて初のG1タイトルを手にした。

6歳（2008年）

3月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は千葉直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

4月19日、中4週で迎えた29戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/重）に63.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山義行騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルカラスカルから約14馬身差の2着に敗北した。

11月22日、約7か月の休養明けで迎えた30戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の霊山特別（福島芝2600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

12月27日、中4週で迎えた31戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山義行騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、勝ったキングジョイから半馬身差の2着に敗北した。

7歳（2009年）

3月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

11月21日、約8か月半の休み明けで迎えた33戦目は、池崎祐介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

12月26日、中4週で迎えた34戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山義行騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、勝ったキングジョイから2馬身差の2着に敗北した。

8歳（2010年）

3月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた35戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート2300m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

4月17日、中4週で迎えた36戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/不良）に63.5kgの斤量を背負って出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月21日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた38戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山義行騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9歳（2011年）

3月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた39戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小野寺祐太騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

7月2日、約3か月半の休み明けで迎えた40戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4260m 外回り曇/良）に63.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山義行騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。最後は、勝ったマイネルネオスから1馬身1/4差の2着となった。

10歳（2012年）

11月10日、約16か月半の休養明けで迎えた41戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

12月22日、中5週で迎えた42戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山義行騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11歳（2013年）

11月9日、約10か月半の休み明けで迎えた43戦目は、山崎亮誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

12月21日、中5週で迎えた44戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山義行騎手（7戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。