ダイレクトキャッチ（2004年生、母レッドキャット）

ダイレクトキャッチ（2004年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ノーバウンドで直接取ること」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時9歳）と交配したレッドキャットが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡追分町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地27戦1勝2着3回。2007年の中日新聞杯(ハンデG3)で2着に入った他、2007年の共同通信杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

10月29日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のキングリーウィークに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月24日、中7週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3歳（2007年）

1月14日、中2週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したフサイチホウオーにクビ差届かず2着となった。

5月6日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月2日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったサンライズマックスを3/4馬身捉え切れず2着となった。

4歳（2008年）

2月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月9日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

10月18日、約7か月半の休み明けで迎えた10戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5歳（2009年）

10月31日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた13戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2009ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、4着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

6歳（2010年）

2月20日、中8週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

4月4日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

5月9日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の東京スマイルプレミアム（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

6月27日、中6週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアドマイヤメジャーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

7月31日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

8月15日、中1週で迎えた21戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

9月20日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

10月31日、中5週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

12月19日、中6週で迎えた24戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の尼崎ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

7歳（2011年）

3月27日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（4戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

4月3日、連闘で迎えた26戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

4月30日、中3週で迎えた27戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。