スペシャルリッチ（2010年生、母ストームティグレス）

スペシャルリッチ（2010年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋豊かな」。毛色は青鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時15歳）と交配したストームティグレスが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦0勝2着1回、地方4戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年のゆきのした賞(C1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、宇田豊によって4,410万円で落札された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

4月20日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したネルトスグアサを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月8日、中6週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

8月11日、中8週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に敗れた。

9月8日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

12月30日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた5戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のレッドオーディンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2014年）

1月15日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のプリーズユアラヴに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

2月6日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったマムティにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

2月26日、中2週で迎えた8戦目は、ゆきのした賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマンハッタンケイに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

5月10日、中9週で迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

7月13日、中4週で迎えた12戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

10月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（4戦0勝）。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではいい脚を見せられず17着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた15戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた16戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

5歳（2015年）

3月21日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（5戦0勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（6戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

4月19日、連闘で迎えた19戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

8月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた21戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り小雨/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では見せ場を作れず18着に終わった。