マチカネアレグロ（1991年生、母My Turbulent Miss）

マチカネアレグロ（1991年5月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のKris S.（当時14歳）と交配したMy Turbulent Missが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地13戦4勝2着2回。1994年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)に勝利した他、1994年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

11月28日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したピアティアラに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月25日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマンポイントを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って初白星を挙げた。

3歳（1994年）

1月22日、中3週で迎えた3戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

3月13日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

4月9日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下のたちばな賞（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下の牡丹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で河内洋騎手（7戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るモールドローラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

6月5日、中1週で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヒシアマゾンにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

10月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（阪神芝2500m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月29日、中2週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るトキノスピカをクビ差だけ差し切って制した。

11月19日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアイルトンシンボリをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

12月25日、中4週で迎えた13戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（9戦3勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。