ダービーラブリネス（1993年生、母スパニッシュサーチ）

ダービーラブリネス（1993年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトロメオ（当時13歳）と交配したスパニッシュサーチが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高柳隆男。戦績は、中央平地22戦5勝2着1回。1998年の青函ステークス(オープン)に勝利した他、1997年の淀短距離ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋成忠厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

8月11日、デビュー戦は佐伯清久騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

8月24日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐伯清久騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフレンチフィールドに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月14日、中2週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐伯清久騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた4戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

10月26日、中1週で迎えた5戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のタマモリズムを3/4馬身振り切って2勝目を獲得した。

12月1日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’96ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

4歳（1997年）

1月12日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の室町特別（京都芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は佐伯清久騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで、最後は2着のタニノリズムに2馬身の差をつけて優勝

1月18日、連闘で迎えた9戦目は、石清水ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐伯清久騎手（4戦2勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

2月16日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に48kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で佐伯清久騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、マチカネジンダイコにクビ差交わされて2着となった。

10月5日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は村本善之騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐伯清久騎手（6戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のロードアヘッドをクビ差振り切って4勝目を収める

12月13日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

12月20日、連闘で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は佐伯清久騎手（7戦3勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて13着に終わった。

5歳（1998年）

4月11日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、5歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝1400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は佐伯清久騎手（8戦3勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて11着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の春嶺ステークス（新潟芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で佐伯清久騎手（9戦3勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐伯清久騎手（10戦3勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で佐伯清久騎手（11戦3勝）。17頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた21戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、青函ステークス（函館芝1000m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のセイクブイブイオーをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

7月19日、中2週で迎えた22戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。