イチネンエーグミ（2019年生、母アマノブラウニイー）

イチネンエーグミ（2019年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「一年A組。勝つという大きな夢を教えてくれたクラス」。毛色は鹿毛。種牡馬のポアゾンブラック（当時10歳）と交配したアマノブラウニイーが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は前田牧場。主な勝ち鞍は2021年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高橋ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、藤本彰によって517万円で落札された。

茶木太樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月3日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。馬体重は538kg。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカラフルキューブに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月22日、中6週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

10月24日、中8週で迎えた3戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのなでしこ賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

3歳（2022年）

3月13日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

6月25日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマテンロウアイをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

8月28日、中5週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのRKB賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

9月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分恭介騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

4歳（2023年）

2月5日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウホマレをアタマ差だけ差し切って久々の実戦をモノにした。

5月13日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの上賀茂ステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

7月22日、中9週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのTUF杯（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

8月20日、中3週で迎えた12戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの薩摩ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

11月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの奥羽ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた14戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

5歳（2024年）

2月17日、中8週で迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの小倉城ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

4月13日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた17戦目は、T.T.オシェア騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムキングカメハメハカップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。