キリグレイス（1990年生、母キリワイス）

キリグレイス（1990年4月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はサラブレッド系で、毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時18歳）と交配したキリワイスが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）本桐牧場。戦績は、中央平地14戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

尾形盛次厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

5月2日、デビュー戦は横田吉光騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びで猛進したが、ローベルルサーフにハナ差交わされて2着に甘んじた。

5月8日、連闘で迎えた2戦目は、4歳未出走（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、ブランドオーロラに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

5月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、鈴木寿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月25日、中7週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた4戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木寿騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスタボードに9馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月8日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木寿騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

9月5日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木寿騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

4歳（1994年）

12月4日、約15か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木寿騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5歳（1995年）

1月7日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた10戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

2月5日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のシャインドリームに1馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

2月18日、中1週で迎えた12戦目は、川合達彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は鈴木寿騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

5月6日、中6週で迎えた14戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。