プリンセスムーン（2010年生、母スクービドゥー）

プリンセスムーン（2010年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「月の姫」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時7歳）と交配したスクービドゥーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三嶋牧場。戦績は、中央平地25戦6勝2着5回。2016年のアイビスサマーダッシュ(G3)で3着に入った他、2016年の韋駄天ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

1月19日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

4月13日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月11日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

6月8日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったトゥルーピースにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

6月30日、中2週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたチェリーミルズ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月14日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のガッツで渋太く粘り続けて、最後は2着のウインドストリームに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2014年）

2月15日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4月26日、中7週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったリバティーホールにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月17日、中2週で迎えた12戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不撓の闘志で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のカシノワルツをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

7月26日、中9週で迎えた13戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るタカミツスズランを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を挙げた。

5歳（2015年）

1月31日、約6か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

5月3日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったブライトチェリーからクビ差の2着に惜敗した。

5月23日、中2週で迎えた17戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

8月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のモルジアナをクビ差制して4勝目を獲得した。

8月29日、中2週で迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の稲妻ステークス（新潟芝1000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったネロから1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月26日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

6歳（2016年）

5月7日、約7か月半の休養明けで迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、2着のラインミーティアに1馬身1/4の差をつけて久々の実戦を物にした。

5月22日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。最後は、2着のネロに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月31日、中9週で迎えた23戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（4戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（5戦3勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

10月30日、中9週で迎えた25戦目は、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。