ケイアイグレード（2000年生、母Joy of Ireland）

ケイアイグレード（2000年1月22日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋地名より」。毛色は栗毛。種牡馬のHonor Grades（当時12歳）と交配したJoy of Irelandが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦4勝2着3回、地方10戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の信濃川特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

12月7日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。馬体重は530kg。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のリネンステージを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2003年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったタイキジリオンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月8日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月16日、連闘で迎えた4戦目は、3歳500万下のカトレア賞（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた5戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

7月5日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の江差特別（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るグルメジャパンを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

10月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、最後はエプソムソルジャーと並んで4着同着となった。

11月16日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のTVKテレビ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったシンボリスナイパーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4歳（2004年）

7月3日、約7か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシャコーブラザーズを3/4馬身振り切って久々の実戦を制した。

7月17日、中1週で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のコスモインペリアルを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

9月4日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の魚野川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

10月10日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のハクリヨウメモリアル（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたバシュアース決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2005年）

7月3日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の恵山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

8月7日、中2週で迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

6歳（2006年）

4月8日、約5か月半の休養明けで迎えた20戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4月22日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の六社特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

11月9日、約6か月半の休養明けで迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、’06ムーンライトカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

7歳（2007年）

3月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ブラッドストーン賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたサンキョウチャイナ決め手に屈してクビ差の2着となった。

4月19日、中4週で迎えた24戦目は、’07ブリリアントカップ（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

5月23日、中4週で迎えた25戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、S2の大井記念（大井ダート2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

10月17日、約5か月の休み明けで迎えた26戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、S3の埼玉新聞杯（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

12月4日、中6週で迎えた27戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のアクアライン特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

8歳（2008年）

1月17日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のガーネット賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

3月18日、中8週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた29戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の弥生特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた30戦目は、’08ブリリアントカップ（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

4月17日、連闘で迎えた31戦目は、ハンデ戦の卯月特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。