アップドラフト（2002年生、母マクダヴィア）

アップドラフト（2002年2月13日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「上昇気流」。毛色は鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時7歳）と交配したマクダヴィアが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡追分町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地35戦5勝2着5回。2009年の京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)で2着に入った他、2009年のポートアイランドステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月4日、デビュー戦はD.ホワイト騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のダブルティンパニーに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3歳（2005年）

1月5日、中1週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたドンクール決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中9週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた5戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の滝桜賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のナイキウェルカムを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

9月4日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の両津湾特別（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

9月19日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、逃げるサザンツイスターに3/4馬身届かず2着となった。

10月8日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のレストオブセールを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月22日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマイネルボウノットにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの春待月ステークス（中京ダート2300m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

4歳（2006年）

2月5日、中8週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で勝浦正樹騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

2月25日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

6月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の舞鶴特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミツワスカイハイを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

7月16日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマヤノグレイシーをクビ差振り切って5勝目を手中に収めた。

5歳（2007年）

7月8日、約12か月の休み明けで迎えた15戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

10月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた18戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

11月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

6歳（2008年）

6月1日、約6か月半の休養明けで迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて18着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず18着に終わった。

11月29日、約5か月半の休養明けで迎えた22戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず12着に終わった。

7歳（2009年）

1月4日、中4週で迎えた23戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、門松ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

1月18日、中1週で迎えた24戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り雨/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

5月10日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6月21日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

8月23日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた27戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

9月13日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた28戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったザレマに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

10月4日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた29戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したクラウンプリンセスにハナ差届かず2着となった。

10月31日、中3週で迎えた30戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦2勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではいい脚を見せられず18着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた31戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月27日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの2009ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8歳（2010年）

1月30日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

3月21日、中6週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた34戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

4月4日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた35戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。