ロケットシュート（2003年生、母ムゲン）

ロケットシュート（2003年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「速い蹴球」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラローレル（当時12歳）と交配したムゲンが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地11戦2勝。主な勝ち鞍は2008年の指宿特別(500万下)。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

2月12日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は520kg。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

2月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月19日、中2週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

5月20日、中8週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るセレスステーラーを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って1位に入線したが、その後14着に降着となった。

6月11日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアグネスグレイスに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月25日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の聖護院特別（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月8日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

9月17日、中9週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5歳（2008年）

6月28日、約21か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の和田岬特別（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

7月26日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のパープルアカデミーに1馬身3/4の差をつけて久々に白星を挙げた。

8月31日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。