ワンダースル（2006年生、母ワンダーマッスル）

ワンダースル（2006年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋する」。毛色は青鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時12歳）と交配したワンダーマッスルが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）米田牧場。戦績は、中央平地36戦2勝2着1回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2011年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

野元昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

3月1日、デビュー戦は野元昭嘉騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったヒカルアマランサスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

3月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

6月7日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で野元昭嘉騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で野元昭嘉騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では出色の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7月12日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で野元昭嘉騎手（6戦0勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月1日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で野元昭嘉騎手（7戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で野元昭嘉騎手（8戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシャアをハナ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

9月6日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で野元昭嘉騎手（9戦1勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で野元昭嘉騎手（10戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

10月18日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で野元昭嘉騎手（11戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は13戦連続で野元昭嘉騎手（12戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた14戦目は、千種川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で野元昭嘉騎手（13戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

4歳（2010年）

2月13日、中9週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は15戦連続で野元昭嘉騎手（14戦1勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で野元昭嘉騎手（15戦1勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

4月17日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は17戦連続で野元昭嘉騎手（16戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月8日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で野元昭嘉騎手（17戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

5月29日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で野元昭嘉騎手（18戦1勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の城崎特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は20戦連続で野元昭嘉騎手（19戦1勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で野元昭嘉騎手（20戦1勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は22戦連続で野元昭嘉騎手（21戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

8月15日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で野元昭嘉騎手（22戦1勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で野元昭嘉騎手（23戦1勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

12月4日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は25戦連続で野元昭嘉騎手（24戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は26戦連続で野元昭嘉騎手（25戦1勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

5歳（2011年）

1月16日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は27戦連続で野元昭嘉騎手（26戦1勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は28戦連続で野元昭嘉騎手（27戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は29戦連続で野元昭嘉騎手（28戦1勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた30戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダノンプリマドンナに1馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

4月9日、中1週で迎えた31戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

7月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた32戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の蹴上特別（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

11月20日、約4か月の休養明けで馬体重を前走からさらに20kg増やして迎えた33戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた34戦目は、J.ヴェラスケス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2011ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

12月11日、連闘で迎えた35戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

6歳（2012年）

4月14日、約4か月の休養明けで迎えた36戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1700m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた37戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。